キッチンを中心に回遊できる家事ラクの住宅 | 建築実例

建築実例

SKM-house 賑やかな家

個性を添えたＴ字型の家

濃淡と大きさの異なる２つの箱を並べたＴ字型の住宅。プライバシーを考慮して窓を最小限に抑えたシンプルなデザインでありながらも、Ｌ字の庇とスリット窓が絶妙なアクセントとなって、瀟洒な佇まいを見せている

やさしい雰囲気の玄関ポーチ

グレージュの塗り壁に軒天や玄関ドアの木目が映える玄関ポーチ。玄関ドアを側面に配することで、正面の顔に余計な線が出ないように配慮。庇は意匠性を高めるだけでなく、雨の日の出入りを快適に。アプローチのステップは浮遊感を演出

最小限の面積に抑えた玄関

コンパクトな玄関は、隣のシューズクロークをオープンなつくりにして広さを感じられるように工夫。LDKとの仕切りにはガラスの引戸を採用し、明るさも確保した。シューズクロークは可動棚を用いて、床面から天井までたっぷり収納できるように

広がりを演出するＬ字型のLDK

ゆったりとした広さのある25畳のLDK＋３畳の畳コーナー。リビングを分離するＬ字型のゾーニングと南東側に２面開口を設けることで十分な採光を確保し、心地よい風といっそうの広がりを感じられる空間を実現

開放的な高天井リビング

木目調クロスをあしらった高い天井(3.5ｍ)が印象的なリビング。男の子３人の５人家族のため、ゆとりのある広さを確保した。「天井が高いのでキッチン側にソファを寄せて、バスケットボールをしたり、子どもたちがのびのびと遊んでいます」

二世帯をつなぐウッドデッキ

天井高いっぱいの大開口と、リビングとダイニングの両方から段差なく出られるウッドデッキによって開放感を高めたリビング。ウッドデッキを介してご親族の家と緩やかなつながりを持たせ、二世帯共有の庭としても活用している

ほぼ１階完結型の間取り

１階はLDKのほかに、水まわりとファミリークロゼットを配置し、家事や身支度など、就寝以外の生活を１階で完結できる間取りに。「打ち合わせはほぼオンラインでしたが、不自由なことはなく、ほぼイメージ通りの家を建てることができました」

スタイリッシュなアイランドキッチン

ナチュラルな空間に映えるダークグレーのアイランドキッチン。キッチンとダイニングは横並びにして、玄関からもアクセスしやすくすることで家事動線を短縮。背面のセパレート型カップボードは間の壁に白いサブウェイタイルをポイントで装飾

全体を見渡せるキッチン

１階全体を見渡しやすいよう家の中心にキッチンを配置。子どもたちを見守りやすいのはもちろん、リビングと対面のため、料理や洗い物をしながら家族と一緒にテレビも見れる。床は水や油はねに配慮してビニル床タイルに

ぽかぽかの畳コーナー

南向きの窓から自然光がふんだんに差し込む小上がりの畳スペース。ゴロッと横になれる広さなのでお昼寝にも最適。さっと目隠しできるロールスクリーンを取り付け、ゲストの就寝スペースとしても。左隣はランドセルや書類などをしまうための収納

白×黒×木目の３つを意識したインテリア

白を基調とした内装に、床のオーク突き板フローリングが落ち着いた表情を添える。ナチュラルになりすぎないよう、キッチン、窓やドア枠などの随所でダークカラーを取り入れて、空間を引き締めている

暮らしやすい回遊プラン

畳コーナーからLDKを見る。キッチン奥に見えるパントリーからファミリークロゼット→洗濯室→洗面室→浴室→玄関ホールを回遊式につなげて、帰宅時の手洗いや着替え、洗濯作業の移動がスムーズに行えるよう設計

一見スチール階段に見える木製階段

木製の側桁を手すりと同色に塗装し、スチール階段のように見せたスタイリッシュなスケルトン階段。階段下はカウンターを造り付け、スタディコーナーとして活用。「食事のたびにダイニングテーブルの上を片付けるという作業が不要でいいですね」

室内干しできる２階ホール

階段を上がったところにある２階ホール。室内干しができるよう、天井にハンギングバーを設置し、LDKから上がってくる暖気で効率よく洗濯物を乾かせるように。壁側には既成の棚を置いて、おもちゃや本の収納場所としても

通路だけじゃない廊下

主寝室と子ども部屋２室が並ぶ２階。クロゼットは個室ごとに設けず、廊下に設置することで物の管理をしやすく。廊下の一番奥には手洗いコーナーを設けるなど、廊下をただの通路としてだけでなく、役割を持たせて空間を無駄なく使っている

フレキシブルな子ども部屋

将来分割できるよう計画した子ども部屋。子ども部屋と主寝室は部屋ごとに好みのアクセントクロスで彩っている。各クロスの色に合わせて巾木も塗装し、すっきり美しく見えるように。「子どもたちはここを小さなサッカー場にして遊んでいます」

洗練された雰囲気の造作洗面台

洗濯室と区分した洗面室。水はねが気になる壁の一部にキッチンと同じ白いサブウェイタイルを張り、インテリア性と掃除のしやすさに配慮。タイルの目地をグレーにして引き締まった印象に仕上げ、カウンターとの一体感も高めている

帰宅後はお風呂に直行できる動線

外で思いっきり運動して帰ってきた子どもたちがお風呂に直行できるよう、浴室は玄関の近くに配置。浴槽はリラックスのしやすさを追及したものをセレクト。浴室を含め、同住宅の建具は出入りのしやすさに配慮して開け閉めがラクな引戸を多用

便利且つ費用を抑えた家事動線

洗面室とファミリークロゼットの間に洗濯室を配置。各空間の境界には扉ではなく、ロールスクリーンで簡易的に目隠しできるよう計画してコストダウン。普段はオープンにしておくことで、スムーズな移動を叶えている

縦ラインが美しい１階トイレ

ゲストも使いやすい玄関ホールの奥に配置したトイレ。シックなモノトーンで彩り、縦ラインで空間に奥行きをプラス。右奥の隙間には正面からは見えない横入れ収納をつくり、トイレ用品をすべてしまえるように工夫し、すっきりとした空間を実現

２階のサブトイレ

ブルーグレー×ライトグレーのクロスを使ったお洒落なトイレ。主に家族が使われるため、タンク付きトイレにしてコストダウン。計画当初よりもトイレのスペースを最小限に抑えたことで、トイレの外に多目的に使える手洗いコーナーを設置できた

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建築概要

コンセプト: 地下鉄の駅がある大通りからほど近くに位置する、利便性の良い場所での計画です。西側に前面道路があり、東側には同じ前面道路に接道する旗竿地が隣接し、そこに施主様と同世代のご親族がお住まいです。本計画ではご親族の家の日照にも配慮しながら、明るく快適な住まいを実現するため、メインとなる１階のリビングを南側に突出させて、リビングの３方が外部に面するようなＴ字型の平面計画としました。更にリビングは高天井にすることで、隣地の通路にあたる竿の部分を通して光が差し込み、明るく開放的な空間を実現しました。また、家の中心にキッチンを配置し、左側にダイニングテーブル、右側にファミリークロゼットと水まわりを並べて、横移動だけで家事を完結できるコンパクトな動線計画にも配慮しています。外部は突出したリビングとご親族の家との間にデッキスペースを設け、そこを介して二世帯が楽しく賑やかに過ごせる住まいが完成しました。

敷地面積: 129.00㎡［39.0坪］

建築面積: 72.82㎡［22.0坪］

延床面積: 122.50㎡［37.0坪］

建築場所: 大阪府大阪市

構造: 木造［NK工法］

規模: ２階建て

竣工年月: 2022年10月

本体価格: 2000～2500万円

分類: a-casa

建築実例掲載について

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■Nearly ZEH（ニアリーゼッチ）に該当する場合も総称して「ZEH」と表記しています。