東と南に接道し、西と北に住宅が近接するおよそ28坪の敷地です。ご夫婦は、この限られた敷地を最大限活かした明るい家を望まれました。まず、二方向道路という条件の中で、車の位置を決め、建物を最大限の大きさで配置しました。その後、光の入り方とプライバシーを考慮しながら窓を想定し、1階にLDKを最大限確保した一体空間を計画しました。さらに、天井高3.4mのリビングがLDKの空間に横と縦の広がりを生み、開放感を与えています。2階は角地のメリットを活かしながら各室に光を取り入れ、水回りをコンパクトにまとめています。そして、リビングの天井レベルをダイニング・キッチンよりもおよそ1m高くしたことで、2階のスキップフロアの階段とウォークインクローゼットの下部を床下収納スペースとして確保でき、空間を余すことなく有効活用した住まいとなっています。
LIXILメンバーズコンテスト2017/敢闘賞[LIXIL主催]