計画地は、かつて豪邸が建っていたであろう土地を分割した旗竿敷地。一般的に言われる採光や通風、近隣とのプライバシーなどの旗竿敷地特有のデメリットに立ち向かうように、長い専用通路部分は木々に包まれたアプローチとし、外部からも内部からも楽しめるような主庭として計画しました。建物は1階の主室を天井高さ4.5mの全面吹抜けの大空間として計画しました。吹抜けの各壁面には、朝日の取り入れ窓、風の逃がす窓、夕空を望む窓など、隣家の抜けどころを利用し、プライバシーや採光、通風を考慮した窓を各所に分散配置しています。さらに、大空間の一角を中2階として計画することで、自宅でも仕事をするご主人の執務スペースや家族共用のスタディスペースが生まれ、全体が一室空間となってつながっています。大空間を確保しながらも下階と上階を上手くずらすことで、2階建て断面のある住まいとなりました。
A’ Design Award & Competition 2019/シルバー賞[OMC Design Studios SRL and its spinoffs 主催]GOOD DESIGN AWARD 2017/グッドデザイン賞[日本デザイン振興会主催]住まいの環境デザイン・アワード2017/大阪ガス賞[東京ガス主催]LIXILメンバーズコンテスト2016/地域最優秀賞[LIXIL主催]