駅に近く、市街地ながらも静かな住宅地。間口が約5mの奥深い形状の敷地に「3階建てでも明るくて、いつも家族の気配を感じながら暮らしたい」と希望されました。リビングを2・5階の位置に設け、2階のダイニングキッチンから3階の書斎までをスキップフロアでリズム良くつなぎました。リビング上部のトップライトからは太陽の光が降り注ぎ、勾配天井と白い壁・天井によって拡散することで、全体が明るく、より開放的な印象を与え、奥さまが家事を楽しめるように仕掛けています。リビングが半階上がったことで、下部には大容量の収納空間が出現。季節物やおもちゃを収納でき、お子さまの遊び場にとしても活躍しています。各フロアの機能を満たしながら、階を移動するごとに視覚的にも感覚的にも変化を楽しめるスキップフロア。各階は独立した空間のようで、でも別の場所にいる家族の気配も感じられる。そんな空間と家族の絶妙な距離を演出できるのも大きな魅力といえます。また、床は素足でも心地いい無垢材を中心に、キッチン以外の水回りは掃除のしやすいクッションフロア、玄関は土間と、空間ごとに素材や色を変えているのも特徴です。家全体は、白を基調に構成されているため、とてもやさしい雰囲気に包まれています。
LIXILメンバーズコンテスト2013/地域優秀賞[LIXIL主催]