ダンドリのこと | 2018.02.19 皆様は家づくりを計画するとき、「デザイン」と「性能」どちらを優先して家づくりを考え、建築会社を選ぶべきだと思いますか?本来はどちらかではなく「できるだけカッコいい自分好みのデザインで、できるだけ良い性能の家を建てたい」。これが家づくりを考えている皆さまの本音であり、願いかと思います。デザインの良い会社と性能が良い会社で迷ったら?例えば、あなたがデザイン・プランに魅力を感じている建築会社Aと、断熱性能に魅力を感じている建築会社Bの2社で迷われているとします。この場合、B社でA社のデザイン・プランを採用しよう。または、A社でB社の断熱性能を採用しよう。このような方法が脳裏によぎる方もいらっしゃると思います。それでは、その方法を採用した場合、どのようなことが起きる可能性があるのかお話しします。CASE1:B社でA社のデザイン・プランを採用しようと考えた場合前述の断熱性能に魅力を感じていたB社で、A社のデザイン・プランを採用して契約を締結したとします。しかし、B社の大工さんや職人さんに、A社のデザインを実現するための施工技術が無ければ「このデザインを再現するには、変更費用として〇〇万円別途費用が発生します」という話が出てくる可能性があります。住宅のデザインは、間取りや見た目の美しさだけでつくられているわけではなく、施工技術も伴って生まれてくるものなのです。また、ご契約前のプラン提案は「あくまで建築会社選びのため」という感覚をお持ちの方もいっらしゃるかと思います。「デザインは特別気に入っているわけではないけれど、A社のデザインをB社に真似して取り入れてもらおう」と思って、契約後、本格的に間取りの打合せを進めていった時、B社で表現できる施工技術の限界が、A社の魅力であったデザインの世界観を崩していき、最終的には多少のチグハグ感や、イメージしていた家と違う家が建ってしまう可能性もあります。CASE2:A社でB社の性能を採用しようと考えた場合デザイン・プランに魅力を感じたA社で、B社の断熱性能を真似して性能アップを依頼する場合はどうでしょうか。こちらに関しても、施工技術の観点や「性能アップを行うのであれば、このデザインは実現できない」と言われて、採用できない可能性もあります。断熱性能や気密性能に関しても、施工技術や経験を要してきます。A社で通常施工を行っていない、施工経験のない技術を依頼して、対応できる建築会社なのか否かの見極めはとても難しいと言えます。家づくりはバランスが大切です上記のように、B社でA社のデザイン・プランを採用する、A社でB社の断熱性能を採用するというのは、現実的には難しいと言えます。デザインや施工技術は意外と真似ができないものです。実際、建築家の方々からは「このデザインが実際かたちになるまでに何年もかかりました」、「最初は施工会社から”出来ない”と言われる所からはじまり、現場は大変でした。しかし、大工さんや職人さんと協議・検討を繰り返し、ようやく実現できました」というような話をよく聞きます。家づくりはバランスが大切です。当社も家づくりをご提案する上で心掛けていることですが、理想的なデザインを、安心できる性能と適正価格で建てることができる建築会社をぜひお選びください。