お金のこと | 2013.11.26 はじめに、平成24年度国土交通白書の中で若者(20代〜30代)の意識の変化について「持家離れ」が進んでいることが分かります。30~39歳の持家比率は1983年の53.3%から2008年の39%へと約14ポイント低下し、30歳未満は17.9%から7.5%へ約10ポイント下がっています。また、若者の間では「賃貸住宅でも構わない」と考える割合が増えています。賃貸住宅に住む人の割合が1993年は39.7%だったのに対して、2008年には59.7%と20ポイントもの大幅増になっています。20~30代の持家志向は、2011年に75.5%と高いですが、実際には持家が実現していないことが浮き彫りになっています。なぜ、持家志向は7割を超えているのに、持家率が上がらないののでしょうか。その背景には、賃金の伸び悩みや非正規雇用の増加で、家賃の負担が重くなっていることがあります。1990年にバブルが崩壊し、住宅の価格が下がりましたが、その後は収入も減少傾向が続いたことにより、年収に対する住宅価格の倍率は上昇傾向にあり、2011年には30代未満で8.7倍、30代で6.8倍となっています。賃貸と持家、どっちがお得?それでは「賃貸住宅に生活する」のと「住宅を購入する」のでは、どちらがいいのでしょうか。どちらが良くてどちらが悪いということは一概には言えず、人によって考え方はさまざまです。賃貸住宅に住んでいる人は「借金をしたくないから」「転勤の可能性があるから」「今の家賃が安いから」など様々な理由があると思います。一見、重圧となる住宅ローンの心配がなく、住み替えも自由にできる賃貸住宅の方が楽に思えますが、長期になると家賃総額は膨大な額になり、家賃も将来上昇するかもしれません。人口減少で家が余ってきており、家賃は下がらないとおかしいのですが、実際は下がってきていません。「定年後、十分に家賃の支払いができるか」をしっかり考えておく必要があり、また、家族でどうやってこれからの住居費を捻出していくか、話し合う必要があると思います。賃貸と持家のメリット ・デメリット 持 家賃 貸自由度新築時やリフォーム時に、間取りや内装・設備にこだわることができる間取りや内装・設備を自由にリフォームができない家賃家賃の代わりに、長期的な住宅ローンの返済がある長期的な住宅ローンがないので、破綻リスクを負わないが、一生家賃を払い続けなければならない保険世帯主に万一の場合が起きた場合、団体信用生命保険に加入していることで、その後のローンの支払いが免除される特になし税金住宅ローン控除などの控除を受けられる固定資産税がかからない住替容易ではない生活環境の変化や近隣トラブルなどがあった場合、引越しが容易資産ローンを完済すればその後は自分の資産となる資産にならない老後定年までに住宅ローンを完済できれば、家賃の心配がない収入が減少する老後も家賃が発生する 賃貸と持家、どちらがお得なのか以外にも、持家に興味はあるが「そもそも家を買うべき?買うなら、いつのタイミングが適切?」、「今の家賃レベルの支払いで、どのくらいの住宅が買える?」、「家賃はもったいなく感じるけど住宅ローンも怖い」、「住宅ローンの金利は固定・変動・一部固定、何が一番お得?」、「住宅ローン減税。自分の場合は毎年いくらくらいのお金が戻ってくる?」、「どうすれば、住宅ローンの金利負担を減らすことができるの?」、「毎月安心して返済できる範囲で買える住宅の予算を知りたい」というような不安などをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。