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住まいのコラム

マイナス金利で住宅は今が買い時か?

お金のこと | 2016.04.02

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2016年1月下旬、日本初となるマイナス金利の導入が決まりました。そこで、マイナス金利とは一体何なのか、住宅ローンへの影響などについてお話しします。

マイナス金利とは

私たちが銀行に預金をすると利子がつき、少しずつですが増えていきます。これがマイナス金利となると、預金している分の利子を、逆に銀行へ払わなければならなくなります。今回の「マイナス金利」の導入は、各金融機関と日銀における金利の話であり、私たちの利用する銀行の預金利子がマイナスになるというわけではありません。しかし、各金融機関にとっては、日銀にお金を預けていても、これまでとは逆に利子を支払わなけらばなりません。これが住宅取得にどう影響してくるかというと、各金融機関は日銀にお金を預けると負担が増えるということになり、それであれば、今よりも貸出金利を低くしてでも積極的に貸し出そうという動きになるわけです。貸出金利が下がれば、家を買う人にとってはローンが組みやすくなるということです。

住宅ローンの影響

それでは、住宅ローンにどのような変化が出ているかを見てみると、10年固定型ローンの指標となる10年国債の金利は、2016年2月にマイナス圏に突入しています。これを受けて三大メガバンクは2016年3月1日、10年固定型の最優遇金利をそろって年0.8%へと引き下げました。他の銀行でも破格の年0.5%を提示するところも現れました。その結果、借り換えの問い合わせが殺到し、前月の4倍にも相談件数が増えたそうです。

この「マイナス金利」により今の低金利は、すぐに大きく上がりそうには思えません。しかし、消費税の増税など、いつ何が起こるか誰にもわかりません。何かの理由で景気がアップして、物価上昇へ転換していくかもしれません。だからこそ、「今が買い時」と言えるのかもしれません。

ただし、何も考えずに現在の金利状態で借りることができる最大金額でローンを組むと、ローン破産のリスクが高まる危険性があります。2015年9月末時点、マンションの住宅ローン年収倍率が6.9倍に達したそうです。一昔前は、「住宅ローンは年収の5倍」が目安と言われていましたが、この低金利の勢いを受けて、住宅ローンへの依存度が高まっています。そして、本来目安とされている金額を越え、借りすぎてしまっている現状が伺えます。

長い目で家計を考えよう

このマイナス金利の影響で自分たちが思ってた以上にローンを組むことができるかもしれません。しかし、この低金利の勢いに任せて「いくら借りられるか」だけではなく、長い目で家計を考え、「いくら返せるか」も考慮して資金計画を立てることが大切です。

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