お金のこと | 2020.10.24 最近は住宅ローンを組むときに「ネット銀行」を利用される方が増えています。インターネットでの手続きをメインとするネット銀行では、一般的な店舗窓口の金融機関に比べて、対面手続きを必要としないため、金利や諸費用が抑えられるメリットがあります。金利が安いことは嬉しいですが、利用する際にはいくつか気を付けるべきポイントがあります。そこで、ネット銀行で住宅ローンを検討されている方に3つの注意点をご紹介します。1|審査の厳しさネット銀行を利用する上で注意すべき点は「審査」です。ネット銀行の審査は一般的な店舗窓口の金融機関に比べて厳しいと言われています。ネット銀行は金利などが優遇される分「より収入が安定している人にしかお金を貸さない」という仕組みになっています。一般的な店舗窓口の金融機関ですと、その傾向が強いのは都市銀行です。しかし、ネット銀行はさらにその上をいくほどに審査が厳しいと言われています。また、店舗窓口の金融機関で住宅ローンの事前審査を申し込んだ場合、「事前審査通過≒本審査通過」と考えてほとんど間違いはないでしょう。本審査では工事請負契約書や売買契約書が必要になりますが、契約を締結してから融資の可否が分かるのではスムーズに不動産取引を行うことができません。そのため、本審査が通る前に、事前審査を行います。「事前審査通過≒本審査通過」となれば、安心して不動産の取引が行えます。ただし、事前審査を通過したからといって本審査が100%通過する保証はありませんのでご注意ください。それに対して、ネット銀行の事前審査は「仮申し込み」のようなもので、審査とは呼べません。そのため、注意しないといけないのは「ネット銀行の事前審査に通過しても、本審査で覆されることがある」ということです。2|審査に時間がかかるネット銀行は審査に時間がかかる傾向があることです。ネット銀行は、インターネットからの申し込み(事前審査)に通過すると、本審査用の書類が届きます。こちらの書類に売買契約書などの必要書類を添付して再送し、ようやく本審査開始となります。郵送が遅れてしまったり、添付書類が足りずに再送する場合は、その分、本審査の開始が遅れることになります。ネット銀行を利用する際は、本審査に通らない場合や期日までに審査結果が出ない可能性も考慮しておく必要があります。そのため、ネット銀行一本ではなく、店舗窓口の金融機関でも事前審査を通しておく方がより安心して家づくりを進めることができるでしょう。3|保証料と事務手数料最後に、保証料と事務手数料についてです。■保証料ネット銀行では「保証料無料」と謳っているところが多くあります。利用する金融機関によって保証料は変わりますが、多くは「借入れ金額の2.2%」程度が保証料となります。仮に、3000万円を借り入れをする場合、66万円程度の保証料が必要になりますので、これが無料になるのは嬉しいものです。ちなみに、一般的な金融機関の場合、保証料は「一括支払い」もしくは「金利に組込み支払いを行う」の選択制になっています。■事務手数料事務手数料については、一般的な銀行では30,000円(税別)もしくは50,000円(税別)の定額がほとんどです。しかし、ネット銀行の場合は「融資額の1~2%」と設定されているところもあります。仮に2%であれば保証料と同額ほどの金額になるので注意したい部分です。ちなみに登記を依頼する司法書士の手数料もネット銀行ですと割高になることがあります。まとめその他にも一般的な店舗窓口の金融機関であれば、不動産会社や建築会社が間に入って手続きのサポートをしてくれることが多いです。しかし、ネット銀行に関しては自分で申請、手続きをすることになるため、書類の準備や記入チェックなどは十分に注意するようにしてください。弊社ではお客様ごとのケースに合わせて、住宅ローンのサポートを行っていますのでお気軽にご相談ください。