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住まいのコラム

土地購入を成功するための敷地の読み方

土地のこと | 2018.12.02

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土地購入をお考えの方の主な目的は家を建てることです。そして、家を建てる上で一番大事なことは、敷地をどのように活かして家を建てるかということです。土地形状や隣地建物の位置、太陽の日射しの角度、​風向き、眺望、高低差や法的な規制、前面道路の状況など様々な条件がそれぞれの土地には関わってきます。それらをどう読み取るかが一番大切です。言い換えると「敷地を読む」ことができれば、その土地にどんな家を建てればいいのか、答えは自ずと見えてきます。

皆様が地域性や利便性、環境的に良いと思う土地情報を見つけ、現地へ足を運んだときに見るべきポイントについて、プロならどんな見方をするのかという点を踏まえながらご紹介いたします。

2つの敷地の読み方

敷地の読み方には主に2つの方法があります。

一つは「道路から敷地を見る」ことです。もう一つは「敷地の中心に立って周りを見まわす」ことです。

前者は、どのように建物を見せた方が良いかなど、適した配置や外観の形を考えます。後者は、実際に室内に立った時に室内から窓を通して外に何が見えるのか、何を見たいのかを見極めます。目線が通る場所、太陽がどこから昇りどこへ沈むのか、高低差、周辺建物の高さや窓の配置はどうかなどを確認します。さらに、緑がどの方向にどう見えるのかという点もとても大切です。隣家の庭木の位置、条件に依りますが街路樹の高さや幅など、借景となる緑の見え方や植栽の位置まで明確にして窓の位置を考えます。

例えば、当初は空き地や駐車場だった隣の敷地に数年後建物が建ち、わが家の窓と隣家の窓が重なることになってしまったという話を失敗例として聞くことがあります。建築前の時点で隣地が空き地や駐車場である場合、隣地に建物が建つ可能性を考慮した設計を行っておけば何ら問題ありません。当社のお客様からは「敷地をしっかり読んでプランを描いていただけたので、隣家の窓も気にならず、太陽の光や風がよく通り、心地よく暮らしています」という声を頂戴することが多いです。

密集地を考慮した外観デザインの実例

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写真上「SHM-house2階建て断面の家」の敷地は3方位に隣家が接近し、左の前面に住宅が建設される状況にありました。そのため、外観正面はアプローチに面した部分のみ大きく開口しました。道路からの視線は植栽によって遮ることで、プライバシーに配慮しています。(写真左:前面に家が建築される前/写真右:前面に家が建築された後)

この住まいを建築実例で見る

敷地から見える借景を住まいに取り入れた実例

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写真左上「IMO-house 借景のあるインドアカゾクの家」では麓に見える四季の移ろいを感じる池や正面の庭園の借景を、写真右上「OHT-house 土手を眺める家」では土手の借景を上手く取り入れた住まいを実現しました。

写真左上の住まいを建築実例で見る
写真右上の住まいを建築実例で見る

まとめ

すべての土地が良いと言えるわけではありませんが、それぞれの土地に活かし方の答えや考え方があります。土地を決めるにあたっての決め手は価格だけではありませんので、土地の見極め方を少しでも知っていただくことが大切だと考えています。土地購入の決断にお悩みの方、家づくりの専門家によるアドバイスをご希望の方はお気軽にご相談ください。

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