施主様インタビュー | 2024.02.15 どこにいても家族のつながりを感じられることをコンセプトにした住まい。それぞれの空間に居心地の良さがあり、気分によって過ごしたい空間を選びながら気持ちよく暮らすことができる住まいを実現されたTさまに家づくりのお話をお聞きしました。 DATA ●構造・規模/木造[NK工法]・地上2階 ●敷地面積/133.11㎡[40.2坪] ●延床面積/91.02㎡[27.5坪] ●本体価格/2000~2500万円 この住まいの実例写真を見る ー 当社で家を建てると決めたきっかけをお聞かせください。 夫 私も建築関係の仕事をしており、家づくりに対して色々なこだわりがありました。そのため、工事で漏れがないように、細かな部分の見せ方や納まりまで検討し、図面にしていただけるか事前にお聞きしました。その答えを聞いて安心したため、お願いしようと決めました。また、設備や構造、コストのトータルバランスも決め手の一つでした。 ー 見学会ではどのような点を意識して参加されましたか? 夫 SE構法で建てたお住まいを見学させていただきましたが、構造によるプランの自由度はすごいなと感心しました。 「キッチンを中心に全体を俯瞰して見渡せる家にしたい」という奥様の願いを叶えた構成。全体的に柔らかな木目調の仕上げでまとめたキッチンは、インテリアに馴染む家具のよう ー 注文住宅の良さは何だと思いますか? 夫 予算による限界はありますが、こだわりをとことん追求した家づくりができることです。 ー おすすめしたい空間や建材はありますか? 夫 家づくりの流行りがその時々にあると思います。例えば、キッチン上が木天井だったり、吹き抜けリビングだったり。ただ、それは本当に自分たちの住まいにとって必要なのか、本当にいい空間なのか、一度自分自身に問いかけ、考えたほうが良い家づくりになると思います。わが家では、ダイニングテーブルの上に吹き抜けをつくり、リビングは落ち着いた空間になるように1階フロアより一段下げて、木天井にしています。家族のお気に入りの空間になりました。 間接照明で優しい光に包まれるリビング。1階フロアより一段下げて、おこもり感が増した空間は、突き板で仕上げた天井と壁が相まって、温かみを感じ、ほっと落ち着くことができる場所に ー 実際に暮らしはじめて、こうすればよかった点はありますか? 夫 きれいな木天井で仕上げているリビングに、ダウンライトをつける必要はなかったなと思いました。照明計画は難しかったです。実際の灯数でシミュレーションしていたのですが、こんなに照明は必要だったかなと暮らし始めて思うところはあります。 ー 家づくりを考えている方に何かひとことお願いします。 夫 わがままであり続ける方が良い家づくりができると思います。自分の仕事でも思うのですが、無理ですと伝えても、それでも何とかという想いに、設計者はどうにか考え、結果、良いものができることがあります。そのため、本当に叶えたいことがある場合は、すぐに諦めずに、設計者に根気強く想いを伝えてみてください。 吹き抜けを介してLDKとつながり、外へと視線が抜ける2階ホール。一角には書斎コーナーを設置。背面に本棚も設置し、通路となりがちなスペースを有効活用している