ダンドリのこと | 2019.11.21 家づくりを考え始められるきっかけは人によって様々ありますが、大きく分けると「社会的要因」と「個人的要因」の2つが挙げれます。社会的要因とは、「いまのマンションは手狭だし、家賃ももったいない」などと漠然と考えている方が、近年の低金利や住宅ローン減税などの社会環境が自分たちの家計にもたらす恩恵に気付いたり、周囲の方々が住宅を購入しはじめたことをきっかけに真剣に動き始めるケースです。もう一つの個人的要因とは、結婚や転勤、お子さまの進学などがきっかけで真剣に動き始めるケースです。お子さまが小学校に入学する年の4月までに新居での生活を始め、転校せずに済む環境をつくってあげたいと考えるご家族は多いものです。今回はこちらをケースにした家づくりのスケジュールの立て方をご紹介します。進学に合わせて入居するためのスケジュールの立て方再来年の春休みに引越し・入居しようと決めたら、そこから逆算して家づくりのスケジュールを組み立てます。建物の工事期間は建築会社や建物の規模などによって異なりますが、一般的な規模の木造2階建ての場合、概ね4~5か月程度です。そのため、4月初旬に引越すには遡って遅くとも12月初旬には着工する必要があります。そして、着工前に行う建築確認申請、構造計算、設計図面の作成など、着工準備に必要とする期間と、間取りや仕様の打合せなどに必要とする期間を合わせると、契約から着工までには4~5か月程度かかることを想定しておけばいいでしょう。そうなると、建築会社の決定と契約は7月末~8月初旬には済ませる必要があります。契約までの検討期間は、お客様によって変わりますが平均1か月半くらいが目安です。また、プランの打合せを開始するには土地が必要ですので、6月中旬には土地を決めておくというスケジュールになります。前述より、土地を決めてから引越しまで、すべてが順調に進んだとしても10か月程度かかる計算です。さらに土地探しは、それより前に取り掛かっておかなければなりません。建築会社は「引越しの時期が決まっているから急いでほしい」と要望されても対応が難しい場合が多いです。特に注文住宅の場合は、土地探しから始めて順調に進んでも1年は必要ということを念頭においていただき、家づくりのスケジュールをお考えいただければと存じます。