建築としては、大きくリノベーション・イノベーションすることを必要としない。また、その行為を目的とせずに、人の想いと思考をアイデアに代えて、最小限の編集としました。ホール部分の空間は、木場選手とオーナーの想いをさりげなく表現する、上質なしつらえです。改装前の和の雰囲気を大切に残しながら、ギャラリーとしての最小限の空間を併設させています。ギャラリーは、木で構成された細やかな横格子で区切られ、そっと覗いてみたくなるような感覚を誘引するようです。横格子は重ねてきた経験と支えてくれている仲間を表現し、その裏側にある大切にしているものが訪れるGUESTに本質を届けてくれるでしょう。