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住まいのコラム

注文住宅で予算オーバーしそうなときの対処法

お金のこと | 2020.10.30

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注文住宅をお考えの皆様の多くが「予算」という壁に一度はぶつかることでしょう。しかし、予算オーバーしそうになっても心配する必要はありません。予算オーバーしそうなときは、より建物の中身を精査するチャンスとも言えるからです。構造・性能・設備機器などで費用を調整する方法もありますが、今回は家づくりで叶えたい優先順位の面から考える対処法をご紹介いたします。

予算調整のヒント

せっかく注文住宅を建てるのですから、優先順位の高いものは取り入れないと意味がありません。そのため、第一前提として、新しい住まいで採用したいものは建物全体のバランスを見ながら採用、不採用もしくは代替案も取り入れながら、進めて行くことをおすすめいたします。

これは間取りだけではなく、設備などの仕様でも同じことが言えます。優先順位が高いものは、思い切ってお金を掛けたとしても後悔することはありません。それは夢を叶えるために、あなた自身が選択したことだからです。

それでは、優先順位の低いものはどうでしょうか。間取りを考えるときや、仕様を選ぶときも同じことが言えますが、間取りや仕様の中には、家づくりの初期段階では優先順位が低くかったものも意外と多く隠れていることがあります。

土地面積の関係で建物を大きくできなかったり、予算との差が大きくなり、物理的に不可能な状態の場合は間取りに反映できません。しかし、そうでない場合は優先順位の低いものも可能な限り取り入れたいと普通は考えます。そのため、知らず知らずのうちに、建物の中に優先順位の高いものと低いものが混在している状態になっている可能性があります。

ここに予算を調整するヒントが隠されています。それは、優先順位の高いものと低いものに仕分けをした上で、優先順位の低いものは思い切って捨ててしまう方法です。

本当に必要なものを見直し、取捨選択をする

皆様は「優先順位の高いものと低いものが混在した家」と「優先順位の高いものだけで整えた家」、どちらが満足度の高い家になると思いますか?

これまで多くの家づくりに関わってきた経験からはっきりとお伝えできる答えは、後者の「優先順位の高いものだけで整えた家」です。優先順位の低いものはきっぱりと諦めて、優先順位の高いものに費用をかけた方が満足度は高くなります。そして、より満足度を高くするためには、「納得のいく家が完成した」と思えるかどうかが重要です。この納得具合で満足度は大きく違ってきます。

例えば、仕様のグレードを下げる場合は「仕方なく下げた」という感覚が残るとともに、目に付きやすいものが多いため、家が完成した後もいまいちスッキリしない気持ちを抱えるケースが多いです。それは仕様のグレードが見た目に比例することも原因しています。家具のグレードを下げる場合は「とりあえず安価な家具を揃えた部屋」という雰囲気がどうしても漂ってしまいます。もちろん、安価な家具でも雰囲気のいいインテリアを実現することは可能ですが、そこには「センス」が伴いますので、難易度がとても高くなります。

一方、優先順位を基に、必要なもの、諦めるものをきちんと取捨選択できた場合、建物の仕上りに全く影響を受けず、逆に洗練された居心地の良い、とても素敵な家になることでしょう。そのため、満足度が落ちることがほとんどありません。

まとめ

予算オーバーしそうなときは、一度立ち止まって、優先順位を見直し、整理することが一番の解決策です。

優先順位を整理し、取捨選択しても予算が合わないようなら「予算をアップできる方法を探す」もしくは「家を建てる時期を遅らせて、その間に資金を貯める」「いまの建築会社とは縁がなかったと考え直し、別の建築会社に相談してみる」といった選択肢も視野に入れるべきかもしれません。

ただし、現在のお住まいが賃貸の場合、毎月の家賃負担もありますし、お子さまの入学に間に合わせたい等のそれぞれのご事情もありますので、一概に時期を遅らせることが良いわけでもありません。このあたりは当社で開催している講座でも解説していますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

優先順位を付け、取捨選択をすることは、家を建てることが目的ではなく、その先にある幸せな暮らしのための一つの手段だと思います。これを忘れずに、ぜひ楽しい家づくりを行ってください。

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